名取を愛する人に贈るウェブマガジン

CAFE

特別養護老人ホーム「松陽苑」&「caféぴのそーれ」

 昨年6月、JR名取駅から程近い所に特別養護老人ホーム松陽苑(社会福祉法人 宮城福祉会)が移転した。元々は同じ名取市の市民球場近く(手倉田山212)に他の施設と共にあったのだが、施設の老朽化や先の東日本大震災などの影響もあり移転する運びとなった。

 移転と共に最新の設備を備えた松陽苑。1年を通じて常に湿度を一定に保つ「モイストプロセッサー」や自然光に近い光を時間と共にコントロールし体内時計に刺激を与える「無線調光システム」、広い施設内にある個々の共有スペースのモニターに嚥下体操や映画を同時放送するなどの「自主放送設備」などがある。これを利用すれば全員が同じ所に集まらなくても娯楽を共有でき楽しみが広がる。

 また利用者とスタッフの負担軽減を考えたものとして座ったまま浴室に移動できる「天井走行リフト」や居室での移動をサポートする「居室床走行リフト」、ベッド利用者の体動を測定できる「眠りスキャン・見守りカメラ」などを導入している。

天井走行リフト付き浴室

 他にも新しい設備が色々と充実しているが、中でも利用者が毎日楽しみにしている食事に関して、安全で温かい食事を提供する「ニュークックチル方式」を導入したことは大きな変化かもしれない。加熱調理後に急速冷却した食材を盛付けし、食器ごとカートの中で再加熱し提供するというものでおいしく食べることができ、またスタッフの負担も軽減されている。

再加熱カート

 新しい松陽苑は『地域貢献活動』という役目も担っており誰でも利用できるサービスを2つ提供している。

 1つめは少人数での会議やサークル活動、イベントなどでの利用が可能な地域交流スペースの貸し出し。こちらは松陽苑の1階にあるお部屋で分析採点マスター機能付きカラオケ設備や大型モニターなどが完備されており、地域貢献ということで無償となっている。ゆくゆくは松陽苑の入居者との交流の場としても活用していく予定なのだそうだ。

 2つめはランチやデザートがいただける「caféぴのそーれ」。

特別養護老人ホーム松陽苑の入口の隣にある「caféぴのそーれ」

 木目調の落ち着いた雰囲気のカフェでコーヒー・紅茶200円、デザート200円~、ランチ500円~とかなりリーズナブルでありながら美味しさは折り紙付き。「だいせん」さんが作っているというチョコレートテリーヌはしっとり濃厚でチョコレートのおいしさを十分に味わえる一品だ。もちろんこちらのカフェも誰でも利用が可能だ。また松陽苑に入居されているおじいちゃん、おばあちゃんとの面会時にも利用できる。入居者は外出せずにお出かけしたような気分を味わうことができリフレッシュできることだろう。(ただしコロナ対策のため残念ながら現在は入居者の利用を見合わせている。)

店内は落ち着いた雰囲気
低価格で本格的なケーキやコーヒーが楽しめる

また介護にかかわる相談コーナーも併設されているので不安なことや疑問に思うことなどを一人で悩まず、少しでも解決の糸口を見いだせる場としても是非利用してもらいたいと施設側は考えている。(取材:NAOKO)

松陽苑 業務執行理事 兼 総合施設長の松川さん

財務部長の菊地さん

管理栄養士の原田さん

管理栄養士の高谷さん

松陽苑 地域交流スペースのお問い合わせ TEL  022-384-3663

cafeぴのそーれ 
(店名の由来はイタリア語で「ぴの」=松、「そーれ」=陽。松陽苑からできた名前なのだそうだ)
営業日 火曜日~金曜日(土曜~月曜および祝日、年末年始、夏季はお休み)
営業時間 11:00~14:30(ラストオーダー14:00)
住所 特別養護老人ホーム松陽苑 1F
TEL 022-384-3663

特別養護老人ホーム松陽苑(社会福祉法人 宮城福祉会)
住所 名取市手倉田字八幡80番地の1
TEL  022-384-3663
Mail natori@miyafuku.jp

RELATED

PAGE TOP